6月5日、ファーストリテイリングはユニクロ原宿店をオープンしました。ユニクロ原宿店の地下1階には、着こなし発見アプリ「StyleHint」と連携した売り場「StyleHint原宿」が展開されています。
ユニクロ原宿店が「StyleHint原宿」を展開する狙いは、お客さんにこれまでにはない、新しい買い物体験を提供することです。お客さんはディスプレイを操作して商品を探し、すぐに購入できます。
「StyleHint原宿」で買い物をするお客さんは、より多くの商品を見ることになります。お客さんに多くの商品を見てもらえれば、売上アップにも繋がります。
着こなし発見アプリと連動した売り場「StyleHint原宿」
6月5日、ファーストリテイリングはJR原宿駅前の複合施設「WITH HARAJUKU」に、ユニクロ原宿店をオープンしました。
ユニクロ原宿店の特徴は、着こなし発見アプリ「StyleHint」と連携した売り場「StyleHint原宿」を展開していることです。
ファーストリテイリングは2019年10月24日に、着こなし発見アプリ「StyleHint」をリリースしました。
「StyleHint」のユーザーは、自分のコーディネートを投稿・共有できます。また、他のユーザーのコーディーネートを検索し、欲しい商品をユニクロ、GUのECサイトで購入することもできます。
ユニクロ原宿店の地下1階にある「StyleHint原宿」では、ガラスで区切られた区画の壁一面に240台のディスプレイが設置されています。
お客さんはディスプレイを操作して、「StyleHint」を利用します。「StyleHint」の商品がユニクロ原宿店のどこに陳列されているのかが表示され、欲しい商品をすぐに見つけ、購入できます。
ユニクロ原宿店は若者が多い原宿に立地しており、若者が好むデジタルの買い物体験が導入されています。
「StyleHint原宿」の狙いはなにか
ユニクロ原宿店は着こなし発見アプリ「StyleHint」と連動した売り場「StyleHint原宿」を展開しています。
ユニクロ原宿店が「StyleHint原宿」を展開する狙いは、お客さんにこれまでにはない、新しい買い物体験を提供することです。
ユニクロで買い物をするお客さんは、陳列やPOPを見て、購入する商品を決めます。
ユニクロの店舗では、SKUごとに商品が整然と陳列されていて、在庫量も多いです。ユニクロの店舗は買い物がしやすく、お客さんは不満がありません。
「StyleHint原宿」で買い物をするお客さんは、他のユーザーのコーディネートを見て、買い物の参考にします。
「StyleHint原宿」から得られるファッションのアイデアには価値があります。他のユーザーから得られるファッションのアイデアは、陳列やPOPにはないものです。
他のユーザーからファッションのアイデアを得て、店舗ですぐに確認、購入する買い物体験は楽しいものです。
ユニクロで買い物をするお客さんは、来店前に何を買うかおおよそのイメージを持っています。店舗に来た後、イメージに近い商品を探して、購入します。
従来の買い物方法に問題があるわけではありませんが、「StyleHint原宿」を活用すれば、ファッションのアイデアが得られます。思いがけず良い商品と出会うことができれば、お客さんにとって嬉しいことです。
「StyleHint原宿」は売上アップに貢献するか
着こなし発見アプリ「StyleHint」と連動した売り場「StyleHint原宿」は、お客さんにファッションのアイデアを提供します。
「StyleHint原宿」で買い物をするお客さんが増えれば、ユニクロ原宿店の売上アップにも繋がります。
お客さんに多くの商品を見てもらうほど、購入点数が増え、売上も増えます。
「StyleHint原宿」はお客さんにファッションのアイデアを提供することで、多くの商品を見てもらえます。
「StyleHint原宿」で気になった商品を、すぐに店舗で確認できることには価値があります。購入意欲が高いお客さんに、すぐに商品を確認してもらえれば、購入に繋がる可能性が高まります。
ユニクロで買い物をするお客さんは、漠然とカテゴリをイメージして商品を見ています。シャツ、ズボンなどのカテゴリで商品をイメージしていて、特定の単品に強い関心を持っているわけではありません。
「StyleHint原宿」では、お客さんに単品を提案します。お客さんは単品に強い関心を持つため、購入に繋がる可能性が高まります。
「StyleHint原宿」には、お客さんに見てもらう商品を増やす機能、単品を提案する機能があります。「StyleHint原宿」で買い物をするお客さんを増やすことができれば、ユニクロ原宿店の売上も増えます。
「StyleHint原宿」は実店舗の価値を高める
「StyleHint原宿」は着こなし発見アプリ「StyleHint」と実店舗が連携した売り場です。
「StyleHint原宿」には、実店舗の価値を高める効果があります。
着こなし発見アプリ「StyleHint」と、ユニクロ原宿店の「StyleHint原宿」は、ともにお客さんにファッションのアイデアを提供します。「StyleHint」と「StyleHint原宿」の違いは、商品の購入方法です。
「StyleHint」では、ユニクロ、GUのECサイトで商品を購入します。ECサイトでの買い物には、商品がイメージと違ったらどうしようというストレスが少なからずあります。
「StyleHint原宿」では、実店舗で商品を購入します。実店舗は商品の試着ができるので、ECサイトのようなストレスはありません。
「StyleHint」と「StyleHint原宿」の買い物体験を比較すれば、「StyleHint原宿」を好む人の方が多いのではないでしょうか。
ファーストリテイリングはECの販売が好調で、EC化率は年々上昇しています。EC化率が上昇していることは、実店舗の価値が低下していることを意味しています。
「StyleHint原宿」は商品の試着ができるという、実店舗ならではの価値を活かした売り場です。