6月15日、イトーヨーカドーはネットスーパー専用アプリの提供を開始しました。ネットスーパー専用アプリには、買い物が便利になる機能か導入されています。
イトーヨーカドーがネットスーパー専用アプリを提供する理由は、ネットスーパーの買い物体験を改善するためです。ネットスーパーの買い物には長い時間が掛かっており、買い物時間を短くするための改善は常に必要です。
新型コロナウイルスの発生により、ネットスーパーの需要が増えています。イトーヨーカドーはネットスーパーの買い物体験の改善を進めており、新規顧客を獲得できるチャンスがあります。
ネットスーパー専用アプリ
6月15日、イトーヨーカドーはネットスーパー専用アプリの提供を開始しました。
イトーヨーカドーのネットスーパー専用アプリの特徴は、短時間で便利に買い物ができる機能が充実していることです。
イトーヨーカドーのネットスーパー専用アプリには、売り場をスムーズに移動でき、商品が探しやすいユーザーインターフェース、レシピと連動した食材購入機能、お買い得商品をまとめた広告の品リスト、お気に入り商品を保存するマイリストなどがあります。
表示されるレシピは7,000以上あり、簡単な操作でレシピに必要な食材をまとめて購入することが可能です。
イトーヨーカドーのネットスーパー専用アプリは、ネットスーパー支援事業を行う10xと共同で提供するものです。
10xは5月に、ネットスーパー立ち上げサービス「Stailer(ステイラー)」の提供を開始ししました。「Stailer」には、既にネットスーパーを運営している小売業向けに、スマホアプリのユーザービリティを改善するサービスがあります。
10xのニュースリリースによると、ネットスーパーの注文を専用で行えるアプリは、業界初であるとのことです。
なぜネットスーパー専用アプリを提供するのか
イトーヨーカドーはネットスーパー専用アプリの提供を開始しました。
イトーヨーカドーがネットスーパー専用アプリを提供する理由は、ネットスーパーの買い物体験を改善するためです。
ECでは、WEBサイトよりもスマホアプリの方が優れた買い物体験を提供できます。
WEBサイトは主に文章を表示させるものなので、文章を表示させること以外の開発機能が弱いです。お客さんに便利な買い物体験を提供するという点では、WEBサイトには限界があります。
スマホアプリはWEBサイトよりも開発機能が充実しており、お客さんに便利な買い物体験を提供することが可能です。画面をスムーズに移動する、切り替えることについて、スマホアプリはWEBサイトよりも優れています。
ネットスーパーでは買い物がしやすいことが重要です。
ネットスーパーの買い物回数は週1~2回と多く、一回に購入する商品数も多いです。閲覧する商品数は、実際に購入する商品数よりももっと多いです。お客さんはネットスーパーの買い物に長い時間を掛けており、ストレスを感じています。
ネットスーパーを運営する小売業の立場では、お客さんの買い物時間を短くし、ストレスを軽減しなければなりません。イトーヨーカドーのネットスーパー専用アプリには、お客さんの買い物時間とストレスを減らすための機能が揃っています。
ネットスーパー専用アプリを利用することで、お客さんが快適に買い物ができるようになれば、イトーヨーカドーのネットスーパーの売上も増えます。
ネットスーパーの買い物体験の改善が進む
ネットスーパーの利用者は少ないものの、これからの拡大が見込まれています。
イトーヨーカドーがネットスーパーの買い物体験の改善を積極的に進めていることは、将来、新規顧客の獲得に繋がります。
ネットスーパー業界に動きが少ない中、イトーヨーカドーの積極性は目立ちます。
ネットスーパー専用アプリの提供は業界初のものです。ネットスーパー支援事業を行う10xと協力することで、競合ネットスーパーとの差別化を実現しました。
イトーヨーカドーはネットスーパーの商品について、自宅以外の場所で受け取る方法の実証実験を開始しています。3月には都内のセブン-イレブンの2店舗に受け取りボックスを設置、6月には保育園に受け取りロッカーを設置しました。
受け取り方法の多様化、専用スマホアプリの提供は、ネットスーパーの買い物体験を改善する重要な取り組みです。
新型コロナウイルスの発生は、ネットスーパーが拡大するきっかけになります。
4月、5月は外出を自粛したことにより、ECの利用が増えました。ECで買い物をする理由は、店舗に買い物に行けない・行きたくない、テレワーク用の家具・家電を買う、時間を潰すための娯楽品を買う、暇なので買い物をするなどです。
楽天の4月の国内EC流通総額は前年同期比57.5%増、ヤマト運輸の5月の宅配便取扱個数は前年同月比19.5%増となっており、企業の数字からも、ECの拡大が確認できます。4月、5月はECにおいて、食品を含め、すべてのカテゴリが購入されたと考えられます。
今後、ネットスーパーが拡大すれば、買い物体験の改善を進めているイトーヨーカドーは新規顧客の獲得が期待できます。