4月23日、エアークローゼットはメーカー公認⽉額制レンタルモール「airCloset Mall(エアクロモール)」をオープンしました。「エアクロモール」の特徴は、商品をレンタルして、試してから、購入、返却の判断ができることです。
エアークローゼットは女性向け月額制ファッションレンタルサービス「airCloset(エアークローゼット)」を運営していて、累計会員登録数は30万人を突破しています。
「エアークローゼット」から「エアクロモール」に送客して、試してから購入したい商品をラインナップすれば、売上を伸ばせそうです。
「エアクロモール」とはなにか
4月23日、エアークローゼットは「エアクロモール」をオープンしました。
「エアクロモール」は商品を自宅で試して、納得してから購入できる、メーカー公認⽉額制レンタルモールです。オンラインで、⾒つける、申し込む、レンタルする、購⼊するがすべて行え、買い物は自宅で完結します。
インターネットには口コミが多数投稿されています。口コミは買い物の参考になりますが、口コミが多すぎるのは問題です。口コミを探して、見て、検討することに、長い時間が掛かってしまいます。
「エアクロモール」は商品をレンタルして、買う前に試せるため、商品の検討に長い時間を取られることはありません。
「エアクロモール」の第一弾の商品ラインナップには、西川のマットレス、バーミックスのハンドフードプロセッサー、ヤーマンの美顔器といった、試してから購入したい商品が揃っています。
西川のマットレスの場合、月額のレンタル料金は4,500円、通常価格40,000円、購入時にレンタル料金4,000円を割引となっています。
レンタル中に商品を壊してしまった場合、通常の利用によるものであれば、レンタル補償が適用され、弁償する必要はありません。試してみて商品を気に入らなかった場合は、いつでも返却できます。
エアークローゼットがオープンした「エアクロモール」は、商品を試してから購入できる、メーカー公認⽉額制レンタルモールです。
なぜ「エアクロモール」をオープンしたのか
エアークローゼットはメーカー公認⽉額制レンタルモール「エアクロモール」をオープンしました。
エアクローゼットが「エアクロモール」をオープンした理由は、商品を試してから買いたいお客さんと、商品を売りたい企業のニーズがあるからです。
エアークローゼットは女性向け月額制ファッションレンタルサービス「エアークローゼット」を運営しています。「エアークローゼット」は2015年2月にサービスを開始し、2020年2月に5周年を迎えています。
「エアークローゼット」の累計会員登録数は30万人を突破しています。ファッションを試してから買いたいニーズがあるのであれば、他のカテゴリでもニーズがあると考えるのは順当です。
企業は必ずしもお客さんに商品を試してから買ってもらいたい訳ではありません。商品を試してもらうためにはコストが掛かります。
しかし、商品を試してから買いたいというお客さんのニーズがあるのであれば、それに対応することで、企業は売上を伸ばせます。
価値が分かりにくい商品は売れにくいです。「エアクロモール」の商品も体験してみなければ価値が分かりにくい商品が揃っていますが、お客さんに試してもらうことで、売れる可能性が出てきます。
エアークローゼットの「エアクロモール」は、商品を試してから買いたいお客さんと、価値が分かりにくい商品を売りたい企業をマッチングするものです。
「エアクロモール」は売上を伸ばせるか
エアークローゼットの「エアクロモール」は三つの商品でスタートしました。
女性向け月額制ファッションレンタルサービス「エアークローゼット」から、「エアクロモール」へ送客することで、売上を伸ばせるチャンスがあります。
「エアクローゼット」の既存顧客は「エアクロモール」の新規顧客になります。
「エアークローゼット」はファッションアイテムを試してから購入するサービスです。「エアクローゼット」の既存顧客は、商品を試してから購入する買い物体験に慣れています。また、エアークローゼットに対する親しみもあります。
「エアクロモール」が売上を伸ばすためには、「エアークローゼット」の既存顧客のニーズに合った、商品ラインナップが必要です。
「エアクロモール」の第一弾の商品ラインナップは、西川のマットレス、バーミックスのハンドフードプロセッサー、ヤーマンの美顔器です。これらの商品は「エアークローゼット」の既存顧客の好みに合います。
調理器具、理美容用品は実際に試してみなければ価値が分かりにくいものが多く、「エアクロモール」での販売に適しています。
「エアクロモール」は「エアークローゼット」の既存顧客の利用が期待できるため、集客よりも品揃えの充実が重要になりそうです。
商品を試してから買いたいニーズは高まる
エアークローゼットの「エアクロモール」では、商品を試してから購入できます。
商品を試してから買いたいニーズはこれから高まると予想されます。
商品を買う前に試すことは一般的ではありません。商品を体験できるのは売り場だけで、十分であるとは言えません。売り場では良いと思った商品も、実際に買って使ってみると、思っていたのとは違ったということはあります。
近年は、ファッションを中心に、商品を試してから買えるサービスが増えてきました。背景には、インターネットを通じて効率よく商品を販売できること、中古品の流通が整備されてきたことなどがあります。
商品を試さずに買うのと、試してから買うのを比べれば、試してから買う方がお客さんのリスクは小さいです。商品を試せない店舗と試せる店舗があれば、お客さんは商品を試せる店舗を選びたいはずです。
商品を試さずに購入するのは普通のことです。企業は商品を試してもらってから売る、お客さんは商品を試してから買うといった発想もなかったかもしれません。
今後も商品を試してから買えるサービスを提供する企業が増えれば、商品を試せない企業は販売が難しくなる可能性があります。