6月6日、三越伊勢丹はオンライン接客のトライアルを開始したと発表しました。オンライン接客では、お客さんはWEB会議システムとチャットを利用して、自宅で販売員の接客を受けることができます。
三越伊勢丹がオンライン接客を開始した理由は、販売員の接客を活かし、店舗に来ないお客さんに商品を販売するためです。三越伊勢丹の強みである販売員の接客は、実店舗だけではなく、オンラインでも活かせます。
三越伊勢丹のオンライン接客は便利なサービスではあるものの、積極的に利用したい人は多くないかもしれません。お客さんが気軽にオンライン接客を利用できるように、ニーズに応じて、接客の時間、内容を選べるコースを複数用意したいです。
三越伊勢丹のオンライン接客
6月6日、三越伊勢丹はオンライン接客のトライアルを開始したと発表しました。
三越伊勢丹のオンライン接客は、自宅で販売員の接客を受けるサービスです。
オンライン接客は5月27日より開始されており、伊勢丹新宿店のランドセルが対象商品となっています。
三越伊勢丹のオンライン接客では、コミュニケーションアプリ「LINE」とWEB会議システム「Zoom」を利用します。Zoomはアメリカの企業が提供しているWEB会議システムで、テレワークの導入で注目されています。
オンライン接客の時間は約40分です。お客さんは気に入った商品が見つかれば、購入することができます。
三越伊勢丹のオンライン接客はランドセルで行われています。今後、受験用の洋服、出産ギフトなど、ベビー用品カテゴリで拡大する計画です。
なぜ三越伊勢丹はオンライン接客を始めるのか
三越伊勢丹はオンライン接客のトライアルを開始しました。
三越伊勢丹がオンライン接客を開始した理由は、販売員の接客を活かし、店舗に来ないお客さんに商品を販売するためです。
三越伊勢丹は店舗数が少なく、多くの人にとって、近くにある店舗ではありません。
三越伊勢丹の店舗は遠くにあるので行くのが大変、店舗が近くにないので行けないという人はいます。三越伊勢丹の立場では、店舗に来ない人は機会損失です。
三越伊勢丹は店舗に来ないお客さんに対して、EC、スマホアプリなどのオンラインサービスを強化しています。オンライン接客もオンラインサービスの一つです。
三越伊勢丹は強みである販売員の接客を活かしたいです。
店舗に来ないお客さんについては、ECで買い物をしてもらえばよいです。ただ、三越伊勢丹は販売員の接客を強みとしており、オンラインでも活用したいです。
ECとオンライン接客を比較すると、オンライン接客の方が顧客満足度アップ、売上アップに繋がります。
三越伊勢丹のオンライン接客は、お客さんのニーズがあるというよりは、三越伊勢丹が販売員の接客を活かすためのものです。
お客さんは三越伊勢丹のオンライン接客を利用したいか
三越伊勢丹のオンライン接客は、自宅で販売員の接客を受ける便利なサービスです。
三越伊勢丹のオンライン接客は便利なサービスではあるものの、積極的に利用したい人は多くないかもしれません。
オンライン接客の利用者は、販売員の接客を受けたので、何か商品を買わないと申し訳ないという負担を感じます。
オンライン接客の時間は約40分です。
約40分間、販売員にあれこれと働いてもらった後、買う商品がなければ、お客さんは申し訳ない気持ちになります。オンライン接客の何か商品を買わないと申し訳ないという負担は大きく、利用を躊躇する要因になります。
三越伊勢丹は利用者の負担を軽減するため、オンライン接客の時間、内容をニーズに合わせて多様化したいです。
ランドセルの場合、まずは基本的な情報を知りたいというニーズがあります。このようなニーズに対しては、時間は10分程度で、気軽に利用できるのが好ましいです。
ニーズに合わせて、オンライン接客のコースが複数用意されていれば、お客さんは負担を感じずに利用できます。
オンライン接客はお客さんと接触することに価値がある
三越伊勢丹のオンライン接客は、販売員の接客を活かし、店舗に来ないお客さんに商品を販売するものです。
オンライン接客には、売上を増やすことが期待されますが、お客さんに接客する機会を持つことにも価値があります。
三越伊勢丹はお客さんの百貨店離れの課題を抱えています。
お客さんが三越伊勢丹で買い物をしない理由には、百貨店以外の店舗の充実、ECの拡大、所得の低下など、様々な要因があります。
三越伊勢丹はお客さんが店舗に買い物に来ないのであれば、まずは、オンラインでの接触を増やしたいです。EC、スマホアプリ、オンライン接客などは、お客さんとの接触を増やすために効果的です。
オンラインで三越伊勢丹への理解を深めたお客さんは、店舗に行ってみようかと考えるようになります。
オンライン接客はお客さんに三越伊勢丹の商品、販売員の接客を知ってもらう方法として有効です。商品が売れなくても、お客さんに三越伊勢丹のことを知ってもらうことができれば、一定の価値があると言えます。
オンライン接客には販売員の人件費が掛かりますが、三越伊勢丹のことを知ってもらう広告の効果があり、積極的に投資するべきです。