無印良品がAmazonでの販売を開始、日用品・収納用品を中心に約250品目

5月1日、無印良品はAmazonで約250品目の販売をスタートしました。

無印良品は新型コロナウイルスへの対応として、大部分の店舗の営業を自粛しています。無印良品はAmazonでの販売を始めることで、お客さんの買い物の利便性向上、新規顧客の獲得を期待しています。

無印良品は自社ECに注力しており、Amazonでの販売を始めたことには驚きもあります。今後、無印良品は自社ECだけでなく、Amazonのような外部ECでも商品を販売して行くのかもしれません。

無印良品がAmazonでの販売を開始

5月1日、無印良品はAmazonでの販売をスタートしました。無印良品がAmazonで販売する商品は約250品目で、化粧品、収納、シーツなどの品揃えが多いです。

これまで無印良品は自社の実店舗、ECサイトを中心に商品を販売してきました。外部のECサイトでは、アスクルが運営する個人向け通販サイト「LOHACO」で販売しており、Amazonはそれに続くものです。

新型コロナウイルスの拡大により、無印良品でも、大部分の店舗が営業を自粛しています。無印良品はAmazonでの販売を始めることで、お客さんの利便性の向上を図り、新規顧客の獲得を目指します。

無印良品がAmazonで販売する商品は約250品目ですが、今後、段階的に品揃えを拡大して行く計画です。

なぜ無印良品はAmazonで販売するのか

無印良品はAmazonでの販売を開始しました。

無印良品がAmazonでの販売を開始した理由は、新型コロナウイルスの拡大で店舗の大部分が営業を自粛するなか、新しい販路を持つためです。

新型コロナウイルスが拡大するなか、小売業が店舗の営業を自粛するかどうかは、各企業によって判断が異なります。無印良品の場合、大部分の店舗が営業を自粛しています。

無印良品は食品を販売しており、買い物をしたいお客さんもいるはずですが、店舗の営業ため、利益が減ることになります。

Amazonでの販売は店舗の営業自粛による売上の減少を補うためのものです。Amazonのお客さんに商品を買ってもらえれば、新しい売上を得ることができます。

無印良品は自社でECサイトを運営しており、無印良品の既存顧客はECサイトで買い物をします。ただ、Amazonでしか買い物をしないという人も一定数います。無印良品はAmazonで販売することで、このようなお客さんにリーチできます。

無印良品がAmazonで販売する商品は約250品目と少なく、Amazonでの販売は緊急性が高いものだと考えられます。ただ、今後の品揃えの拡大も計画されており、長期的な戦略もあるようです。

無印良品がAmazonで販売することに問題はあるか

小売業はAmazonに潰されてしまうのではないかという危惧があります。

無印良品がAmazonでの販売を始めることについて、問題があるというよりは、Amazonの販売力が巨大であることの証明だと言えます。

無印良品を運営する良品計画は、営業利益率が高い製造小売業です。また、良品計画はECサイト、スマホアプリなど、テクノロジーへの投資も積極的です。

自社ECを強化している無印良品がAmazonでの販売を始めることには驚きもあります。

無印良品がAmazonでの販売を始める理由は、新型コロナウイルスの拡大によるものです。ただ、Amazonでの販売は短期的なものではなく、品揃え拡大の計画もあります。

無印良品を含め、小売業はAmazonと対立するのか、共存するのかの選択を迫られることになります。

小売業は自社のECサイトで買い物をしてもらいたいですが、一方で、Amazonはお客さんの囲い込みを進めます。Amazonで買い物をするお客さんは、何でもAmazonで買うようになり、小売業のECサイトで買わない人が増えます。

無印良品がAmazonでの販売を始めたことは、Amazonと共存する選択です。無印良品がAmazonに取り込まれたと見るよりも、無印良品はAmazonの販売力を活かして、新規顧客を獲得しようとしていると評価できます。

小売業はお客さんとのタッチポイントを増やしたい

無印良品はAmazonでの販売を始めることで、お客さんとの新しいタッチポイントを持ち、新規顧客の獲得が期待できます。

小売業は自社の実店舗、ECサイトだけではなく、外部にもお客さんとのタッチポイントを増やしたいです。

人口の減少が続いてるため、お客さんの奪い合いが激しくなっています。

小売業、EC企業はお客さんを囲い込みたいと考えており、顧客獲得競争が行われています。小売業が自社単独であるのに対して、EC企業は多くの企業の商品を持つプラットフォーマーです。

無印良品は優れたPB商品を販売していますが、同じカテゴリの商品はAmazonでも販売しています。Amazonで買い物をする人は、無印良品が販売するカテゴリの商品もAmazonでまとめて買います。

Amazonの商品に大きな不満がなければ、継続的にAmazonで買うようになり、無印良品との関係性は弱まります。

小売業は自社の実店舗、ECサイトで商品を販売したいですが、タッチポイントが少なければ、それだけ接触できるお客さんも少なくなります。人口の減少が続くことを考えると、タッチポイントを増やすことが好ましいです。

無印良品はAmazonでの販売を開始しました。無印良品はAmazonで販売することで、手数料などのコストが発生しますが、新規顧客を獲得することができます。

無印良品のような人気の専門店であっても、客数の減少に対応するためには、タッチポイントを積極的に増やして行かなければなりません。