6月1日、無印良品は楽天市場に出店しました。無印良品は5月1日にAmazonでの販売を開始しており、大手ECサイトへ続けて出店したことになります。
無印良品が楽天に出店する理由は、実店舗が買い物をしにくい状況にあり、オンラインの販売を強化するためです。実店舗で買い物をできないお客さんが、楽天市場で買い物をしてくれることを期待しています。
無印良品がAmazon、楽天市場に出店したことからも、新型コロナウイルスの影響の大きさが分かります。小売業は自社ECだけではなく、Amazon、楽天市場のような、外部のECサイトも活用しなければなりません。
無印良品が楽天市場へ出店
6月1日、無印良品は楽天市場に出店しました。
無印良品が楽天市場で販売する商品は、フレンチリネンの衣料品、子供用のパジャマ、掃除用品など、暮らしの必需品である日用品を中心に約200品目の商品です。
無印良品は楽天市場が導入した、送料無料プログラムに参加しています。注文金額が3,980円を超えると、送料が無料(一部地域を除く)になります。注文金額が3,980未満の注文については、全国一律で500円の送料が掛かります。
販売する品目については、段階的に拡大して行く計画です。
無印良品は5月1日より、Amazonでの販売を開始しています。楽天市場への出店は、Amazonに続く、外部ECサイトでの販売になります。
新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、無印良品の多くの店舗では、短縮営業が行われています。無印良品の店舗で以前のように買い物ができない状況が続く中、楽天市場への出店には、お客さんの利便性を高める狙いがあります。
無印良品が楽天市場へ出店する理由
無印良品は楽天市場に出店しました。
無印良品が楽天に出店する理由は、実店舗が買い物をしにくい状況にあり、オンラインの販売を強化するためです。
新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、無印良品の多くの店舗では、短縮営業が行われています。営業時間が短縮すれば、買い物がしにくくなる人も出てきます。
人との接触を避けたいので、実店舗での買い物を控える人もいます。
無印良品は自社でECサイトを運営していますが、無印良品の実店舗では買い物をしても、ECサイトでは買い物をしないという人もいます。
楽天市場へ出店することで、無印良品のECサイトでは買い物をしない人への販売が可能になります。5月1日より、無印良品はAmazonでの販売を開始しましたが、楽天市場への出店も狙いは同じです。
楽天市場は会員ID1億を超える巨大な顧客基盤を保有しています。無印良品が販売する商品数は200品目と少ないものの、新しい売上が獲得できます。
楽天市場の会員は楽天ポイントを使用して、無印良品の商品を買えるようになります。楽天市場と無印良品の両方で買い物をしている人にとっては、無印良品が楽天市場に出店したことで、さらにお得に買い物ができるようになりました。
無印良品がAmazon、楽天に出店する意味
無印良品はAmazon、楽天市場と、外部のECサイトに続けて出店しました。
無印良品がAmazon、楽天市場に出店したことからも、新型コロナウイルスの影響の大きさが分かります。
無印良品は積極的に自社ECを強化しています。
良品計画の2020年2月期のEC売上高は22,237百万円(前期比11.2%増)、EC化率は6.8ポイント(前期比0.2ポイントアップ)です。良品計画のEC売上高、EC化率は、小売業の中でも高い水準にあります。
新型コロナウイルスが拡大する以前は、無印良品が商品を販売している外部のECサイトはLOHACOだけでした。
新型コロナウイルスの拡大したことにより、無印良品はAmazon、楽天市場と、外部のECサイトへ続けて出店しました。
無印良品は多くの店舗で短縮営業を行っており、売上が減少しています。無印良品は実店舗の売上減少をオンラインの販売で補いたいです。
無印良品はオンラインの強化について、自社ECだけでは不十分なため、Amazon、楽天市場へ続けて出店したと考えることができます。
これまで自社ECを強化してきた無印良品がAmazon、楽天市場へ出店したことは、小売業全体にとっても重要な動きです。小売業は自社ECを強化したいと考えていますが、自社ECだけでなく、外部のECサイトも活用しなければなりません。
少子化でタッチポイントの重要性が高まる
無印良品はAmazon、楽天市場に出店することにより、お客さんに商品を販売できるタッチポイントが増えます。
少子化が続く状況においては、タッチポイントを増やすことの重要性が高まっています。
無印良品は実店舗、ECの両方で販売が好調です。
良品計画の2020年2月期の国内事業の営業収益は267,864百万円(前期比8.8%増)、EC売上高は22,237百万円(前期比11.2%増)でした。
無印良品は実店舗、ECの両方で販売が好調ですが、少子化の影響は避けられません。毎年生まれる子供の数は減少が続いており、将来、無印良品で買い物をするお客さんも少なくなることは確実です。
少子化が続く状況においては、タッチポイントは多いほどよいです。タッチポイントが多いほど、より多くのお客さんに商品を販売できます。
外部のECサイトに出店すると手数料が掛かるため、小売業は自社ECを強化しようとしています。しかし、外部のECサイトに手数料が掛かることをマイナスに評価するよりも、タッチポイントが増えることをプラスに評価するべきです。
無印良品は自社ECの販売が好調ですが、タッチポイントを増やすため、Amazon、楽天市場にも出店しました。無印良品がAmazon、楽天市場へ出店したことからも、タッチポイントの重要性が高まっていることが分かります。