「マイナビ・日経 2021年卒大学生就職企業人気ランキング」でニトリが文系総合9位

4月8日、マイナビと日本経済新聞社が共同で調査した、「マイナビ・日経 2021年卒大学生就職企業人気ランキング」が発表され、ニトリが文系総合ランキングの9位にランクインしています。

ニトリの優れた買い物体験、高い営業利益率が大学生から評価されたのではないかと考えられます。小売業は大学生の就職先としては人気が低く、ニトリの9位は大健闘です。

大学生が小売業に就職するのであれば、営業利益率が高い製造小売業を選びたいです。製造小売業は優れた商品を持っており、ECの拡大にも対抗できます。

文系総合ランキングでニトリが9位

4月8日、マイナビと日本経済新聞社が共同で調査した、「マイナビ・日経 2021年卒大学生就職企業人気ランキング」が発表されました。

「マイナビ・日経 2021年卒大学生就職企業人気ランキング」は、文系ランキング(総合・男子・女子)と、理系ランキング(総合・男子・女子)に分かれています。

「マイナビ・日経 2021年卒大学生就職企業人気ランキング」の中の、文系総合ランキングにおいて、ニトリが9位にランクインしています。ニトリの前年の順位は14位で、5ランクアップと勢いがあります。

ニトリ以外の小売業では、23位にファーストリテイリング(+376)、44位にワコール(+-0)、45位に良品計画(+22)、49位にコーセー(+15)、86位にイオングループ(-4)、88位にアディダス ジャパン(+22)、91位にカネボウ化粧品(+13)がランクインしています。

小売業は大学生の就職先としては人気が低く、ニトリの9位は大健闘だと言えます。また、多くの小売業が前年から順位を上げており、小売業全体のイメージが良くなって来ていることが伺えます。

ニトリが人気の理由 – 優れた買い物体験

ニトリは小売業の中でも、優れた買い物体験を提供する企業の一つです。

大学生が普段のニトリでの買い物で感じた印象は、「マイナビ・日経 2021年卒大学生就職企業人気ランキング」の9位に繋がっています。

ニトリは「お、ねだん以上。」のCMがよく知られています。

ニトリの商品は価格が安いにもかかわらず、価格からイメージする以上の品質を備えており、コスパに優れています。競合の家具・インテリア専門店、ホームセンターと比較しても、ニトリの商品には優位性があります。

ニトリの店舗運営はお客さんに良い印象を与えます。

ニトリの店舗は他の小売業の店舗と比較しても、クリンリネスが徹底されています。また、築年数が古い店舗であっても、クリンリネスのレベルは十分に高いです。

従業員は活力のある若い人が多く、黒のユニフォームには規律があります。若い従業員が多い点は、大学生の評価にも関係しているのではないかと思います。

ニトリはテクノロジーにおいても先進的です。

ニトリのECサイト、スマホアプリには継続的に新機能が追加されており、実店舗とECサイトが連携したオムニチャネルの取り組みも進んでいます。多くの小売業でテクノロジーの活用が進まない中、ニトリは最先端を切り開いています。

ニトリは商品、店舗運営、テクノロジーにおいて、多くの小売業よりも優れています。大学生はニトリでの買い物を通じて、ニトリの優位性に気づいており、「マイナビ・日経 2021年卒大学生就職企業人気ランキング」の9位に繋がっています。

ニトリが人気の理由 – 高い営業利益率

ニトリは小売業の中でも、営業利益率が高い企業の一つです。

ニトリの高い営業利益率は、「マイナビ・日経 2021年卒大学生就職企業人気ランキング」の9位に繋がっています。

ニトリの親会社であるニトリホールディングスの2020年2月期の決算短信によると、売上高は642,273百万円、営業利益は107,478百万円でした。ニトリホールディングスの営業利益率は16.7%となり、小売業の中でも非常に高いです。

ニトリホールディングスの営業利益率は高く、給与、福利厚生を強化する余力を持っており、大学生にとっては魅力的です。

ニトリは一般財団法人日本次世代企業普及機構(通称:ホワイト財団)が発表した、2020年ホワイト企業アワードにおいて、「価値あるビジネスモデル部門」、「福利厚生部門」を受賞しています。

「価値あるビジネスモデル部門」については、「製造物流IT小売業」のビジネスモデルが評価されています。

「福利厚生部門」については、残業時間の削減、法令以上の仕事と子育て・介護の両立支援制度、 従業員が健康的にやりがいをもって働き続けられる環境の整備、などが評価されています。

ニトリは優れたビジネスモデルによる高い営業利益率と、高い営業利益率を基盤にした福利厚生を備えており、「マイナビ・日経 2021年卒大学生就職企業人気ランキング」の9位に繋がっています。

小売業に就職するなら営業利益率の高い製造小売業

小売業では販売する商品を他社から仕入れるか、自社で企画・開発・製造するかによって、営業利益率に大きな差があります。

大学生が小売業に就職するのであれば、営業利益率が高い製造小売業を優先したいです。

営業利益率が高い製造小売業には、ニトリホールディングス、ファーストリテイリング、良品計画、ワークマンなどがあります。

大学生が小売業で就職するのであれば、経営が安定していて、給与が高くて、福利厚生が充実した企業に就職したいです。小売業は大学生の就職先としては人気が低いですが、営業利益率の高い製造小売業にはホワイト企業もあります。

Amazon、楽天、ヤフー、ZOZOのようなEC企業の流通総額が拡大していることから、店舗は不要になってしまうのではないかという不安があります。

ECの拡大とともに、人口の減少もあるため、小売業の店舗の数が減って行くことは確実です。しかし、店舗の数がゼロになることはなく、各カテゴリにおいて、優れた店舗は生き残ることができます。

製造小売業はEC企業が持っていない、優れた商品を持っています。ECが拡大する中でも、製造小売業がEC企業に売上を奪われるような状況にはなっていません。

「マイナビ・日経 2021年卒大学生就職企業人気ランキング」を見ると、製造小売業のニトリ、ファーストリテイリング、良品計画が上位にランクインしています。

大学生は普段の買い物、企業研究から、営業利益率の高い製造小売業をしっかりと見極めることができています。